CONCEPT

グラフィックデザイナー、田中一光氏の作品をモチーフとした5回目となるコレクションを発表します。
このシリーズは、田中氏の仕事への尊敬の念、多くの刺激を与えられたことへの感謝の気持ちをきっかけに、2016年に始動しました。

それぞれの作品にふさわしい素材を選びぬき、モチーフや色彩を忠実に再現する一方で、田中作品の世界を衣服で表現し、着用する人をいきいきと見せるものづくりを続けています。
今回のモチーフは、「植物園」シリーズから選びました。想像力豊かに様々な植物を表現した田中作品の持つ自由な楽しさを、衣服を通して伝えたいと考え、プリーツ素材はもちろんのこと、風を纏うようなシルエットを表現した綿素材のコートやドレスも作りました。

常に新しい価値の形成に挑戦し続けた田中氏の力強い作品を、衣服というかたちで表現することによって、デザインのあるべき姿や喜びを多くの人に伝えたい。
IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE には、三宅一生のそんな変わらぬ想いがつまっています。

植物園シリーズ 1990年

1990年に開催された個展「田中一光グラフィックアート植物園」に出品された作品です。
直線と色面で表現された植物は、写生から生まれたものではありません。「子供が自由に画を描くのと同じような気持ちで、鋭利な刃物で切った紙片を組み合わせた」と田中氏自身が述べているとおり、切り抜かれた色紙のコラージュによるものです。ユリや燕子花に混じって「舌出草」というユーモラスな名前がつけられた想像上の花もあり、くっきりとした輪郭とシンプルな色面による形態からは、植物の生命力がいきいきと伝わってきます。

かきつばた-C 1990
1. かきつばた-C 1990
とがった花弁-C 1990
2. とがった花弁-C 1990
ゆり-C 1990
3. ゆり-C 1990
ゆり-M 1990
4. ゆり-M 1990
舌出草-C 1990
5. 舌出草-C 1990

1~5. ©Ikko Tanaka /licensed by DNPartcom