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2022.06.17 | A-POC ABLE ISSEY MIYAKE 新プロジェクト「TYPE-IV Yuma Kano project」がスタート

︎TYPE-IV

Untitled (Some Rust III #100–279), 2022 © Gottingham Image courtesy of ISSEY MIYAKE INC., Studio Yumakano and Studio Xxingham

異分野や異業種との出会いからさまざまな「ABLE」を生み出すA-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、新進気鋭のデザイナー狩野佑真氏と取り組んだ実験的なプロジェクト「TYPE-IV Yuma Kano project」をスタートします。

ものづくりの長い歴史の中で悪者とされてきた錆。よく見ると、さまざまな色が複雑に混ざり合い、とても美しい模様を作り上げていることに気づきます。本来であれば誰もが見落としてしまう錆の模様に、狩野氏の視点と発想が加わることにより、新たな価値が生まれました。

そんな狩野氏の代表作「Rust Harvest|錆の収穫」は、錆びた金属板から錆のみをアクリル樹脂に転写する斬新な手法を用いた、オリジナルプロジェクトです。日光・雨・土・海水などの自然要素を用いて自身の手で金属板の錆を育て、そこから錆のみを剥がした金属板を再び錆びさせて、新たな錆を作り出す。まるで農作物を生産するサイクルのように錆の模様を“収穫”していきます。

今回のプロジェクトでは狩野氏の代表作「Rust Harvest|錆の収穫」からアイデアを発展させた、唯一無二のジーンズが登場します。

私たちの現代生活に欠かすことのできない存在となったジーンズは、履くたびに生地が柔らかくなり、色の変化が生じる衣服です。その変化は決してネガティブなものでなく、着用者それぞれが積み重ねてきた時間や経験を改めて振り返り味わうことのできる、価値のある変化です。A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、狩野氏が錆にもたらす新たな価値とジーンズとの高い親和性を見出し、今回のプロジェクトが結実しました。

︎TYPE-IV

Untitled (Some Rust III #311), 2022 © Gottingham Image courtesy of ISSEY MIYAKE INC., Studio Yumakano and Studio Xxingham

TYPE-IV

錆模様を織り込んだデザインが特徴の5ポケットジーンズ。ジーンズのパターン線を表面に刻んだ一枚の金属板をさまざまな環境で錆びさせることで、パターン線がきっかけとなり、予期せぬ美しい錆模様を“収穫”することに成功しました。素材には、タテ糸にポリエステル、ヨコ糸に太さの異なる2種の綿を使用し、綿糸の太さと複雑な織組織で立体的な錆の表情を表現しています。

アイテム:ジーンズ1型
カラー:オレンジ、ブラウン

︎TYPE-IV

Untitled (Some Rust III #133–261), 2022 © Gottingham Image courtesy of ISSEY MIYAKE INC., Studio Yumakano and Studio Xxingham

狩野佑真
1988年栃木県生まれ。東京造形大学デザイン学科室内建築専攻卒業。アーティスト鈴木康広氏のアシスタントを経て2012年にデザイン事務所「STUDIO YUMAKANO」を設立。ネジ1本からプロダクト・インテリア・マテリアルリサーチまで、実験的なアプローチとプロトタイピングを重視したプロセスを組み合わせて、様々な物事をデザインの対象として活動している。近年はミラノやパリをはじめとする欧州や日本国内の様々な場所で精力的に作品を発表している。主な受賞にグッドデザイン賞、M&O Rising Talents Award、German Design Awardなど。武蔵野美術大学空間デザイン学科特別講師(2019年〜)、建築学科非常勤講師(2022年〜)

7月1日(金)に販売をスタートします。

※混雑緩和のため、一部ショップを予約制とさせていただく場合がございます。

インスタグラムの公式アカウント(@apocableisseymiyake_official)でブランド最新のビジュアルや情報を発信しています。ぜひご覧ください。

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