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SPRING SUMMER 2026

SHOW

DANCING TEXTURE

緊張の際から、心身を解き放つ瞬間。

光と影を静かに従え、
うねり、傾げ、揺れながら
綯い交じっていく凝縮のエネルギー。

呼吸を整え、重力と戯れ、
眩惑のステップを刻み続ける。


IM MENは6月26日(木)、パリ14区に位置する、カルティエ財団現代美術館(※)の所在地、ジャン・ヌーヴェル建築にて2026年春夏コレクション「DANCING TEXTURE」を発表しました。

本コレクションはIM MENデザインチームと、独自の造形美を目指した陶芸家・加守田章二氏の作品との出合いを起点に制作が始まりました。彼の創作物を衣服にして纏いたい、そんな純粋な思いを形にすることを、一心に追い求めたコレクションです。加守田氏との静かなる対話を繰り返すなかで呼び起こされる感覚を増幅し、衣服として表現しています。

「一枚の布」というフィロソフィーは、加守田作品が見せる複雑で多面的な質感と融合し、多様な糸や織りの構造、先端技術を駆使して作り出した重層的なテキスタイルを生み出しました。布そのものが大胆に配置された会場では、それらと一体化するように動くパフォーマーが登場し、まるで布が生命を得たかのように、躍動し始めます。

※パリ市内で新施設への移転準備のため、現在は閉館。

加守田章二(1933-1983)
現代日本陶芸に多大な足跡を残した陶芸家。大阪に生まれ、京都で陶芸を学び、益子や遠野を拠点に創作活動を展開した。数々の独自技法により、伝統の枠組みを超えた形態と意匠の可能性を追求し、陶芸の表現領域を大きく切り拓いた。およそ20年という限られた作陶期間に生み出された、挑戦的で自由な作品群は今なお鮮烈な存在感を放ち、多くの作り手に深い影響を与え続けている。