1986年より、三宅一生がかねてから敬愛していた写真家アーヴィング・ペンによるISSEY MIYAKEの衣服の撮影がはじまった。ペンはISSEY MIYAKEのショーを観ることはなく、三宅もペンの撮影に立ち会うことはなかった。互いの創造性への敬意から紡がれた「視覚的対話」は、その後13年間にわたり続けられた。

1987年春夏コレクションからは、ペンの写真が田中一光のレイアウトとタイポグラフィーによってISSEY MIYAKEのシーズンポスターへと仕立てられ、このシリーズは1999年秋冬コレクションまで継続された。

この三者の協働の軌跡を、美術館所蔵のポスター26点と、ポスター制作のプロセスを描いたアニメーションによって紹介する。

出展作品：
アニメーション「Visual Dialogue: Irving Penn and Issey Miyake」

「I³ ― Issey Miyake, Irving Penn, Ikko Tanaka」