2026.06.26 | IM MEN SPRING SUMMER 2027 COLLECTION
竹翳礼賛 — In Praise of Bamboo Shadows —
波のように揺れる輪郭。
重なり合う線。
交錯する地と図。
実在と不在のあわいに漂う、
気配のゆらぎ。
IM MENは2026年6月25日(木)、パリ5区の大学キャンパス跡地を活用した文化施設、セジュール(Césure)にて2027年春夏コレクション「竹翳礼賛 — In Praise of Bamboo Shadows—」を発表しました。
本コレクションでは、竹翳がもたらす気配や、そこから生まれる高揚感、感覚の揺らぎを衣服に表しています。
インスピレーションのもととなったのは、パリ装飾芸術美術館に赴いた際に見た、竹をモチーフとした東洋の工芸美術でした。水墨画で描かれた霞がかった竹林の風景。着物の型染めに用いる型紙が映し出す、枝葉が複雑に重なる様子。そこに感じ取った、漂う謎めいた感触や優美さからイメージを広げ、独自の表現へと発展させています。
会場には、黒い竹と影が織りなす架空の風景が広がります。霞む景色の向こうに行き交う不鮮明な像が、次第にその輪郭を明らかにしていきます。奥行きを醸し出す透け感やレイヤーによって、多様に移ろう情景を作り出しました。

インスタレーションコンセプト/デザイン:MDSデザインチーム + 長嶋りかこ

BAMBOO SHADOWS
グラフィックデザイナーの長嶋りかこ氏による「竹翳」をモチーフとした柄のシリーズ。竹繊維とオーガニックコットンで織り上げた布地に、「色泣き」の技法を用いて捺染し、竹の陰翳がもつ仄かな輪郭を表現しています。コートはダブルフロント仕様かつドルマンスリーブのデザイン。ピークドラペルと繋がったフードを被ると、全身を柄で覆うように着用することができます。

BLOOM NYLON
紙のような張りのある質感が特徴の高密度ナイロンに、染料をかけ流すことで笹や花びらのような色彩を表現したアウターシリーズ。タックの重なりによって作られる衿は、『竹取物語』に登場するかぐや姫がまとう十二単から着想を得ています。分量感のあるシルエットが身体を包み込み、鮮やかな色彩を纏うような感覚をもたらします。

BAMBOO BLEACH
職人が一点ずつ手作業で抜染加工を施したデニムシリーズ。衣服の構造線に地色を残すことで、水墨画の竹に見られるような濃淡を生み出しました。一般的なデニムよりも細い糸で織り軽やかな素材感に仕上げ、ジャケットはウエストを絞ることでドレープのあるシルエットに変化します。

BASKET JACQUARD
竹細工の「ござ目編み」の構造をジャカード織りで表現したシリーズ。 タテ糸に再生ポリエステル、ヨコ糸にナイロンとポリウレタンの混紡糸を使用し、軽さと伸縮性を備えながら立体的な表情を生み出しています。一枚の布に最小限の切り込みを入れることで形作られるブルゾンと、その構造を応用したパンツ。端部に施したパイピングは、竹細工の縁巻きから着想を得ています。

BAMBOO PLEATS
竹が連なるようなフォルムを、谷折りを繰り返すことで生まれる起伏によって表現したハンドプリーツシリーズ。ポリエステル生地の裏面にアクリルコーティングを施した布地は、柔らかさと適度なハリ感を備え、立体的なシルエットを保ちます。

NODE PLEATS
竹の節が生み出す自然なリズムや輪郭を、ハンドプリーツで表現したシリーズ。継続的に展開するシリーズ「FLAT」でも使用している一部植物由来の布地は、光沢を抑えたマットな質感で、立体的なプリーツを際立たせます。

BAMBOO SHEATH
筍の皮をモチーフに、手描きの筆致をプリントしたシリーズ。繊維の流れ、生命力を湛えた表情を、流動的な描線によって抽象的に表現しました。筍のフォルムと幾重にも重なる皮の構造をイメージしたパンツは、一枚の布が身体を包み込むように、ドレープを生み出します。

VOID COTTON
“空白”によって立ち上がる新たな輪郭をデザインに取り入れたセットアップ。ポケットを取り外すことでもたらされる空白。その奥に覗く身体や衣服によって、新たなレイヤーと構造が生まれます。硫化染料で先染めした糸を用いたデニム生地にウォッシュ加工を施し、柔らかな風合いに仕上げました。

CHIMAKI LEATHER BAG
笹の葉でもち米などを包んで蒸した食べ物「ちまき」の造形をモチーフにしたバッグ。オイルをたっぷりと含んだ天然皮革によるバッグは、使い込むほどに光沢が増し、柔らかくしっとりとした質感へと変化していきます。小物の収納がしやすい外ポケットを備え、ショルダーストラップは結ぶ位置を変えて、長さを自由に調整できます。


ISSEY MIYAKE FOOT
SORTIE VEILED
ISSEY MIYAKE FOOTは、人間の足に向き合い、日常に新たな視点と提案をもたらすフットウェアを研究・開発するプロジェクトです。MDS(三宅デザイン事務所)とアシックスの共同開発により、新たな価値をもつフットウェアの可能性を探求しています。
ISSEY MIYAKE FOOT第二弾モデル「SORTIE VEILED」は、靴に求められる構造要素の一部を、一枚の生地の内部に封入するという発想から生まれました。
通常はパーツごとに裁断され、縫い合わされ、外側に現れる補強材や構造要素。それらを分断せず、単一のレイヤーの内側に統合することで、本来は表面に現れる機能を内側に封入し、靴を構成する構造の存在を静かに浮かび上がらせています。
革新的なマラソンシューズへの挑戦という意味を込めて名付けられた、1980年代にアシックスを代表するマラソンシューズであった「SORTIE(ソーティ)」シリーズ。本モデルは、そのシルエットを基調とし、全体をワントーンでまとめることで、スニーカーとしての快適性と可動性を保ちながら、スポーティな文脈にとどまらず、日常の装いに自然に溶け込む佇まいを目指しました。
本コレクションの全てのルックは以下のページでご覧いただけます。
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