TYPE-II Tatsuo Miyajima project 001/002

現代美術家の宮島達男氏とのプロジェクト「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」。
現代美術家として世界的に知られる宮島氏は、「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、0〜9のデジタル数字によって、時間や生命を表すアート作品の制作を行なっています。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE の新プロジェクト「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」は、宮島氏のデジタル数字をモチーフにした衣服を制作し、日常でアートを纏う体験を提案します。今回発売するのは2柄のブルゾン。
メインビジュアルは、ダンサー・菅原小春氏の強靭な身体表現を写真家の吉田多麻希氏が撮影。フォトコラージュによって時間を纏う体験を暗示しています。

TYPE-II-001
Steam Stretch(※)を用いて、プリーツ形状と宮島氏のデジタル数字の表現を組み合わせてデザインしたブルゾン。
※高温の蒸気を当てることで布を縮め、独自のストレッチ素材を生み出す製法。熱で縮む特性のある糸を他の糸と一緒に織り込み、蒸気を当てるとその糸の部分だけ収縮します。織りあげられた一枚の布の意図された部分だけが収縮することで、立体的な模様やかたちが生みだされ服として完成します。

TYPE-II-002
米の籾殻を原料とする新素材トリポーラス™️(※)を使用し、宮島氏のデジタル数字をランダムに配置した男女兼用のブルゾン。
※ソニーグループのトリポーラスとの取り組みは、TYPE-Iというプロジェクトとして先行して発表しています。TYPE-Iでの取り組みを通して当ブランドの「黒」の表現が広がり、デジタル数字が際立つブルゾンが実現しました。


宮島達男氏より
「どんな素材」を使ってデザインをするか。あるいは、「どんなふうに」デザインするかを考えるデザイナーは多いが、「なぜ」これを作らなければならないかを考えるデザイナーは稀だ。言うまでもなく、イッセイ ミヤケのデザイナーは服を〈why〉から作る。
今回のブルゾンは、私のアイコンであるデジタル数字をモチーフにした。
しかし、それをストレッチの「型」として応用し、繰り返される数字の連続を作り上げた。
これは、私が提唱する「時間」と「永遠性」を暗示させる優れたデザインである。
また、プリントで簡単に表現できる数字を敢えてタテ糸とヨコ糸の織り物で表現した。
しかも、その糸はサステナブルを意識しソニーグループ(株)が開発した新素材「トリポーラス™」を使用したファイバーである。トリポーラスがファイバーに練り込まれている黒い糸は洗っても色落ちせず、環境に優しい。まさに私が表現する「空」を表現する深い黒が実現している。
デジタル数字は「時間」や「生命」を表す。
今回のブルゾンたちは、まさに、「時間」や「生命」を織り込んだ服なのだ。