2025.11.01 | ISSEY MIYAKE GINZA | CUBE A-POC ABLE ISSEY MIYAKE「TYPE-XIV Eugene Studio project」
ISSEY MIYAKE GINZA / 445のCUBEでは、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEによる展示「TYPE-XIV Eugene Studio project」を開催します。

「TYPE-XIV Eugene Studio project」のパリでの展示風景
TYPE-XIV Eugene Studio projectは、現代美術家・寒川裕人 / ユージーン・スタジオとの協業プロジェクトです。本プロジェクトでは、素材や制作プロセスを通じて、「物事は存在する時点で光と影が共存している」という根源的な哲学を軸に、アートと衣服が交差する新たな地平を提示します。
本プロジェクトでは、寒川氏の代表作の「Light and shadow inside me」シリーズから派生したモノクローム作品に着想を得ています。この作品群では、銀塩写真印画紙を多角柱状に折り曲げ、暗室で感光させるという独自のプロセスを用いて制作されています。光の角度や強度により生じる濃淡のグラデーションが紙上に形成され、その後、折り目を平らに戻すことで、写真とも絵画とも言い難い不思議な存在感を持つ作品が完成します。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは今回の協業で、このプロセスをさらに発展させ、一枚の布の本質へ立ち返ります。織物の最小単位であるタテ糸とヨコ糸の関係に着目し、白と黒、わずか二色の糸のみを用いて、織組織の密度によって従来の染色や色彩に頼らないグラデーション表現を実現しています。シンプルな要素から生まれる複雑な表現を追求し、光に応答する銀塩粒子と、織物を構成する糸を概念的に重ね合わせたこの試みは、「ビットレベルの布」とも言える特別なテキスタイルです。
本展では、寒川氏の作品とブランドによるテキスタイル、さらに両者が制作に用いた道具やを展示し、プロジェクトの全体像をご紹介します。インスタレーションデザインはパリを拠点とする建築家・田根剛氏 / ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが手がけます。アートと衣服が交差する新たな可能性をぜひご覧ください。
また、本展に合わせ、11月22日(土)には、寒川裕人 / ユージーン・スタジオとA-POC ABLE ISSEY MIYAKEによるトークイベント及びワークショップを開催します。
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会期: |
11月15日(土)ー 12月25日(木) |
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会場: |
ISSEY MIYAKE GINZA / 445 東京都中央区銀座4-4-5 |
トークイベント及びワークショップ
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日時: |
11月22日(土)16:00 ー 18:00 |
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受付期間: |
11月20日(木)12:00 ー 11月21日(金)19:00 |
事前予約制のため、ご予約が埋まり次第受付終了とさせていただきます。
詳細はこちらをご覧ください。
※イベントの開催と準備のため、当日14:00-19:00の間、2Fは休業し、1Fのみ営業いたします。
ISSEY MIYAKE SEMBAのCREATION SPACEでは本展と連動した展示を開催します。