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HAND BRUSH T

筆で描かれたストローク。
白の余白。
土とテキスタイルをつなぐ手仕事の調和。

HaaTの「HAND BRUSH T」は、京都の職人によってテキスタイルに手描きされた、ダイナミックな筆の動きが特徴的なTシャツシリーズ。陶器の釉薬が重なり合う奥行きから着想を得た。ラフな表情と、時を超える手技のぬくもりが重なり合い、それぞれに異なる空気感をまとう。

白をにじませたブラック、レッド、ネイビーの大胆な筆跡が衣服を覆い、サイドに沿ってあえて残された無染色の余白が、静かなバランスを生み出す。

素材には、カリフォルニア・サンホアキンバレーの雪解け水で育まれた希少なコットンが用いられている。長く均一な繊維による、なめらかでやわらかな肌触り。撚り糸によって軽やかさが生まれ、軽く、清涼で、やさしく、通気性に富んでいる。

そして、染めの工程へ。縫製された2型のTシャツは、京都の工場で一枚ずつ新聞紙の上に広げられ、職人の手によって大きな刷毛で丁寧に染料がのせられていく。純白のコットンの上を自由に走る筆の一筆一筆が、色や質感、かたちに微細なゆらぎをもたらし、無垢な白はやがて深い赤や黒、青へと変化していく。

HAND BRUSH T

かすかに白を残す刷毛の跡は、波のような表情を生み、さらに奥行きのあるテクスチャーを加える。サイドに残る白いラインはコントラストを際立たせると同時に、全体に調和をもたらす要素となる。その瞬間の手の動きによってかたちづくられる、一着ごとの個性。それぞれが唯一無二の空気感をまとう。

色。奥行き。余白。軽やかさ。HAND BRUSH Tは、それらの要素が重なり合うことで、陶のような美しさを映し出すコレクション。

KYO CHIJIMI ITAJIME

KYO CHIJIMI ITAJIME

白い円。
丸みを帯びた卵のようなかたちの連なり。

KYO CHIJIMI ITAJIMEの染色は、熟練した職人たちに長年受け継がれてきた手仕事から生まれた技法。

人の手による造形と、静かなテクスチャーのリズム。ちりばめられた白い卵形のフォルム。伝統的な職人技と、時代を超えて響く表現がやわらかく調和し、周囲の色彩へとやさしく溶け込む輪郭には、有機的な美しさと気配が宿る。

グレー、ピンク、ブルーの色彩に浮かび上がる白い円形。トップス、ポロシャツ、パンツ、スカート、ドレスのフォルム。職人の手による京ちぢみは、細かなシボと、空気のような軽やかさがあり、夏の暑さと湿気した素材だ。

今回主役となる染色工程は、何世紀にもわたり着物や長襦袢に用いられてきた、“板締め”と呼ばれる防染技法。円形の小さな木製の板を用い、折り紙のような精密さで衣服を折りたたんでいく。板の位置に印をつけ、素材の両側から木の板が当てる。力加減と緻密さのバランスを職人が見極め、万力という金属製のクランプで固定する。

その後、折り重ねた素材一つ一つに万力を取り付け、水洗いを行い染色工程へと進む。色の配合、時間、温度の綿密な計算が重ねられる。さらに水洗い工程を繰り返し、工場内で乾燥させたのち、万力を丁寧に取り外してゆく。幾重にも積み重なった工程の軌跡が姿を表し、リズミカルで抽象的なテキスタイル表現が生まれる。それは不規則で不均一でありながら、人の手に根ざした、唯一無二の有機的な美しさである。



KUMOSHIBORI

KUMOSHIBORI

愛知県名古屋市有松町・鳴海町地域で作られている木綿絞りの総称、有松絞り。江戸時代の初期、東海道を行き交う旅人にお土産として絞りの手ぬぐいなどを販売し、栄えたのがはじまりだ。以来、有松絞りは布を締める・縫う・括るなどの様々な方法によって、100種類以上もの絞り模様を量産してきた。そんな絞り模様のひとつである「蜘蛛絞り」は、最も一般的な絞り柄として知られている。

KUMOSHIBORI

蜘蛛絞りは布の一部を手で括り、染色する。染色後に括った部分をほどくと、模様が蜘蛛の巣状になるが、HaaTでは括られた状態の絞りに着目。その美しく、有機的なフォルムを衣服に記憶させてみたい。こうして生まれたKUMOSHIBORIは、ポリエステルの形状記憶性を応用し、絞りの突起をデザインに取り入れている。

今ではHaaTの定番シリーズとなったKUMOSHIBORI。小さな蜘蛛絞りの突起が、今日も衿元、裾を愛らしくデコレートし続けている。

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