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2023.03.04 | ISSEY MIYAKE AUTUMN WINTER 2023/24 COLLECTION

ISSEY MIYAKEは3月3日(金)、パリの1区にある160年以上の歴史を誇る劇場、シャトレ座(Théâtre du Châtelet)にて、2023/24年秋冬コレクション「The Square and Beyond」を発表しました。今回のコレクションは、衣服デザインを含めた多くのものづくりにおいて、画布や譜面、そして布地などの持つ「四角」という型(かた)で創作をはじめる慣習を見つめ直します。その合理的な形状による服づくりに取り組むとともに、そこには留まらない発想と技術を用いて、異彩を放つ様々なフォルムへと発展しています。それらに身体を通すことで生まれる、いつもと違う美意識と新たな「」を探求するコレクションです。

劇場のステージで行われたコレクション発表は、パーカッション・アンサンブル「Trio SR9」によるミニマルなマリンバの生演奏から幕を開けました。緊張感が漂うステージが、重なる打楽器の旋律に伴い、次第に明るくなり、そこにくっきりと光る道を巡るモデルたちは、四角から生まれ変わった服を身にまとい、きらびやかで空っぽの観客席を借景とした終幕を迎えます。

ISSSEY MIYAKE AUTUMN WINTER 2023/24 COLLECTION

CANOPY

体を覆うキャノピー(ひさし)のような不思議な造形が特徴のシリーズ。左右に角張る立体的なつくりは、見た目より柔らかいストレッチ性のある素材でできており、縫い目を最小限にしているため、その一風変わったフォルムをよりなめらかに際立たせます。

ISSSEY MIYAKE AUTUMN WINTER 2023/24 COLLECTION

SQUARE SCHEME-1, SQUARE SCHEME-2, SQUARE SCHEME-3

四角が動き出し変形していく発想を基に、ニット技術を用いて見出した形が特徴のシリーズ。四角く編まれたニットは、縦と横の編み組織の組み合わせによって有機的な形となり、それを四角い織物とはぎ合わせると自然に不規則なシルエットが生まれます。織物の部分に四角の柄をプリントすることで、フォルムの変化をさらに強調しています。

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RHYTHM CHECK

チェック柄が抑揚のあるリズムに乗って変化する様子をイメージしたシリーズです。柔らかくでこぼこしている布の表情は、生地に格子状に織り込まれた縮む糸の部分と、加工しても縮まない部分との収縮差を活かしたものです。縫製後に製品の状態で縮む加工をするため、加工前と後で生地の大きさの差は倍近くになります。

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COUNTERPOINT

前と後の編み組織の違いから生まれた、不規則なフォルムが特徴の無縫製ニットシリーズ。直線的に編まれたニットは、前と後を方向違いの編みにすることで、それらが引きつけ合うねじれが生じます。ストライプ柄は編みの向きを強調し、さらに体をぐるりと覆うようなねじれを際立たせます。

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SHAPED CANVAS

従来の四角い画布に対し、変形されたものを用いる絵画「shaped canvas」に着想を得た無縫製ニットシリーズ。2枚の生地を接結する技法を用いて、首と体を通す部分だけ生地を分けて編んでいます。角張った形を持つニットは、着用すると画布をさらに変形させたような独特なシルエットを生み出します。前と後にコントラストを効かせた2色を配し、前後共に着用を楽しめます。

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RECTILINEAR, RECTILINEAR: MILLED

2色の矩形を組み合わせた直線的な柄を、横編みで表現したニットシリーズ。柄と連動した角張ったシルエットは動きに合わせて上下に弾み、ニットならではの柔らかい表情が引き立ちます。RECTILINEAR: MILLEDは同柄をジャカード機で編み縮絨して仕上げたコートシリーズ。柄の表情を際立たせるカッティングが特徴で、たっぷりとした分量感でありながら、軽い着心地を実現しています。

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SQUARE ONE

今回の服づくりのプロセスの原点とも言えるシリーズ。一枚の画布のような四角い服に、一つの四角を顔料プリントで大胆に描くアプローチは、制作初期の発想源を象徴しています。部分的に和紙を使用することで生まれる独特なハリ感と、直線的なフォルムが特徴です。柄を活かした一枚のパターンでつくりあげ、生地を無駄なく使用しています。

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SQUARE

一枚の四角い布をまとうことから生まれるデザインが特徴のバッグシリーズ。まるで四角い生地をそっとバッグに覆い被せるような形は、歩くと自然に動きのあるドレープが生まれます。

本コレクションの全てのルックは以下のページでご覧いただけます。

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