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TYPE-III Magarimono project

TYPE-III Magarimono project

靴づくりのプロセスの変革を試みるフットウェアブランドMAGARIMONOと共に取り組んだ「TYPE-III Magarimono project」。

2022年は、草履をデザインのベースにした、素足で履くことができる男女兼用のサンダルを発表。3Dプリントの技術を駆使して、手で紐を直に編み込むことができる特別なソールを生み出したことにより、編み込まれた草履の部分が意匠としてだけでなく、クッション性のあるインソールとしても機能します。 最新テクノロジーとハンドクラフトを掛け合わせ、そのどちらの魅力も併せ持つアイテムです。

今回新たに登場するのは、ソールとアッパーを一本の紐で手作業で編み上げたサンダルです。従来の靴づくりにとらわれない、ものづくりの可能性を広げる革新的なデザインを提供します。

一枚のゴム板を精密に切削することで構造を持たせた、既存の作り方とは根本的に異なるソールを作りました。アッパー素材には、東レが開発するソフトで繊細な質感が特徴の銀面調人工皮革「Ultrasuede® nu」を採用し、高周波加工によって成形することで、一切の縫い目を排除したなめらかな表情を実現しました。削られたソールの溝や穴に一本の紐を通して仕上げられています。

クッション性に優れたインソールと、足を包み込むようなカットラインからバックストラップに繋がるデザインで、歩きやすさと脱ぎ履きのしやすさを追求しています。手仕事の技術と日常生活に根ざしたデザインが融合するアイテムです。

TYPE-III Magarimono project

MAGARIMONOより
前作では3Dプリントによる自由な造形に挑戦したのに対し、今作では「片面3軸切削加工」という自由度の低い造形方法を選択し、制約の中から生まれる表現の可能性を追求しています。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEとのディスカッションを通じて、ソールとアッパーを接着剤なしで組み上げる方法が課題となり、切削加工の厳しい制約の中でそれをいかに実現するかがデザインの主題となりました。
最終的には垂直な溝に紐を通し両者を編むという明快なデザインシステムに辿り着き、それをプログラムアルゴリズムとして記述することで、優れた履き心地を実現するためのパラメータ(溝の角度、配置、深さ、間隔など)を高速かつ精緻に試作検証するための環境を整えました。
インソールに対しても徹底的に着用試験を繰り返し、高いクッション性を実現しました。
切削という引き算の工法と同じように、デザインにおいても恣意性を極限まで削ぎ落とし、「必然性がもたらす美」を追求しています。

MAGARIMONO
先端的なテクノロジーと数理アルゴリズムを駆使し、新たな視点で素材や工法を捉え直すことで、次世代のファッションを探求するコンテンポラリーフットウェアスタジオ。3Dプリンターを活用したスニーカーコレクション「MAGARIMONO Originals」をはじめ、独創的で未来を紡ぐ作品を発表しています。

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