SPRING SUMMER 2024 COLLECTION

HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEは6月22日（木）、パリ装飾芸術美術館（Musée des Arts Décoratifs）にて2024年春夏コレクション「Everyday, One of a Kind, Now and Hereafter」を発表しました。今回のコレクションは、製品プリーツという技法を用いた、ブランド独自のものづくりを見つめ直すことからはじまり、衣服そのものを本質まで削ぎ落す制作プロセスを行いました。こうして、自ずと浮かび上がってくるのは、シンプルなカッティングと繊細な色合いによる様々な新しい日常着、どれも創意工夫と技術力で実現されているものであり、ブランド創立以来変わらない「プロダクトとしての衣服」という哲学を現しています。

普段展示室として使われている、美術館の身廊（しんろう）で行われたコレクション発表は、その４フロアにもわたる高く細長い空間に、一本の大きく巻かれた状態のプリーツの紙を広げるところからはじまりました。二重の紙に挟まれた形違いの衣服が次第に現れたところで、出演者たちが登場し、スタッフに着せつけられると、歩き出して行きます。ブランドを代表する製品プリーツの工程の一部を演出に取り入れることによって、その技法から生まれていく様々な衣服の可能性を示しています。

MONTHLY COLORS

各月に3から4色を展開するマンスリーカラーシリーズ。今シーズンは、天然素材を染め上げた特有の色合いを取り入れて、自然界に見出した柔らかで深みのある色が揃います。ブランドの普遍的なものづくりを表現した、定番でシンプルなかたちのアイテムを展開します。

RECTANGLE

長方形に基づくシリーズ。平面に置くと直線的な形状が、着用すると筒状に開いて、左右非対称のシルエットに変わります。長方形の輪郭である端の部分が自然と体に沿ってドレープを描きます。

PICTURESQUE

山、風、大地などの自然界にある景色を、三角や丸などのシンプルな図形で構成し表現したプリントシリーズ。透き通る色の重なり合いから見える奥行きと、大胆なタッチによる力強い表現が特徴です。

HORIZON PLEATS

規則的な幅目のプリーツを水平方向に施した新しいシリーズ。プリーツをかける向きを変えるという、シンプルな発想は長年培われた技術によって実現されています。着用して動くと垂直方向に服が弾み、シルエットにゆったりとした印象を与えます。

WING COAT

飛行機や鳥類の翼から着想を得たコート。翼に見立てた、袖口から背中まで連なる布地は風で膨らんで、動的なシルエットをつくり出します。自然な風合いを持つ素材はストレッチが効いて、軽やかな着心地を実現しました。

PL RAMIE SHIRT

ケープのように重ねるデザインが特徴のシャツシリーズ。なめらかでしなやかな風合いを持つ素材は、有機的に生まれるたわみを引き立てます。着丈、前後のデザインが異なる3型が揃います。

EDGE ENSEMBLE & EDGE COAT LIGHT

幅目の広いアコーディオンプリーツが特徴の、セットアップとコートシリーズ。セットアップはリサイクルポリエステルで織り上げられた光沢のある素材はさらりと肌離れが良く、フォーマルなつくりに軽快な印象を持たせます。コートシリーズでは新型のトレンチコートとフーデットコートを展開します。

本コレクションの全てのルックは以下のページでご覧いただけます。