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TYPE-VII Kouzoshi project

株式会社三彩と協業したプロジェクト「TYPE-VII Kouzoshi project」。

株式会社三彩(以下、三彩)は、高知県土佐市にある三和製紙グループの一員。江戸時代から地元に根付く土佐楮(とさこうぞ)を使用した紙づくりを継承し、次世代へと繋ぐさまざまな新しい取組みに挑戦しています。
2018年より、創始者である森澤豊明氏の「楮こそ、最高の繊維」という強い思いから、和紙作りの技術を応用し、従来とは全く異なる製法での楮和紙糸の開発に取組んできました。

TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project

和紙の糸は、マニラ麻を主とするロール紙をスリット状に割いて撚糸したものが一般的に流通していますが、三彩がつくる和紙糸は、楮の繊維からそのまま一本の糸の形状に漉いて加工する製造技術を世界で初めて開発しました。そして、楮の施設栽培から原料の加工を独自の機械によって効率化させ、糸になるまでの製造工程を三和製紙グループ内で全て完結するという、画期的な一貫生産体制を敷いています。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは三彩の楮絲(こうぞし)づくりにかける熱い思いに共感し、約3年前に取組みがスタートしました。

TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project

「TYPE-VII Kouzoshi project」では、その世界初となる一本の楮糸から一枚の布が織り上がるまでのプロセスを紹介し、伝統を未来に繋げるための活動を行っていきます。楮絲づくりにかける現場の熱い思いをぜひ体感してください。

また、1月5日(金)からはISSEY MIYAKE KYOTO | KURAにて、「TYPE-VII Kouzoshi project」に焦点を当てた展示を開催します。詳しくはこちらをご覧ください。

TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project
TYPE-VII Kouzoshi project

楮絲の開発に携わった三和製紙グループのみなさん

株式会社三彩より

宮前義之さん率いるA-POC ABLE ISSEY MIYAKEと三彩のプロジェクト、それはまるで夢の様な偶然の連続から、一本の糸に導かれるようにスタートしました。創始者や関係者達の和紙原料「楮」にかける熱い思いが奇跡を呼んだのです。
A-POC ABLEチームの皆様が高知の農場、製造現場のみならず山梨の織屋さんにまで立ち会って下さった熱意からプロジェクトへの情熱と厳しさを共感できました。初めて、織職人の技により楮絲が布になっていくときの感動は今でも目に焼き付いています。繊細な一本の糸から布を作る今回のプロジェクトを宮前義之さん率いるA-POC ABLE ISSEY MIYAKEチームの皆様と共に発表できることを光栄に思っています。多くの方に初めての楮絲布と出会い、感動し共感して頂けたら嬉しく思います。

株式会社三彩
三彩は清流仁淀川の水の恵みを受けて百年以上和紙を抄く三和製紙グループの一員です。原料から商品まで一貫生産するグループの中で、女性の感性を生かして企画・販売・広報を担当しています。和紙や不織布との新しい暮らし方を提案することてでお客様に幸せな日常をお届けすることが三彩の願いです。減少の一途をたどる和紙原料「楮」の伝統を未来に繋ぐため価値あるものづくりとしての「楮絲」の開発もその一つです。