2025.10.27 | ISSEY MIYAKE SHINJUKU | SHIKAKU ISSEY MIYAKE「SLEEVES COLLECTION: Between Images, Presence, and Materiality」
ISSEY MIYAKE SHINJUKUのSHIKAKUでは、ISSEY MIYAKEによる特別展「SLEEVES COLLECTION: Between Images, Presence, and Materiality」を開催します。

ISSEY MIYAKE 2025/26年秋冬コレクションで発表された「SLEEVES COLLECTION」は、素材や大きさが異なる複数の袖で構成したニットウェアのシリーズ。ユニークなそのアイデアは、「どちらかである (either or)、どちらでもない(neither nor)」という言葉を基にしたコレクションのテーマ「[N]either [N]or 」のとおり、固定観念を覆し、曖昧さの中に自由で新たな美意識を生み出す試みとして、「衣服の袖部分だけを解体して取り外し、それらを組み合わせてひとつのオブジェを作る」というスタディから生まれました。
このシリーズからインスピレーションを受け、「Teruhiro Yanagihara Studio」が注目したのは、「機能を失ったもの/役目を持たないもの/不完全なものをつなげることで、新たな価値を探る」行為でした。日々の制作の中で向き合う素材である木材の製材過程で出る、製品としては使用できない部材を拾い上げ、その朽ちて穿たれた穴=「“無”の空間」を、吹きガラスと左官という手仕事によるモールド(液体状の素材を特定の型に流し込み成形する)の手法を用いて物理的な形として可視化させると同時に、異素材の接合を通じて新鮮な関係性を生み出しています。
これらはすべてひとつの試みとしての「習作」であり、完成された「作品」ではありません。何かを解決する答えを性急に求めるのでなく、問いを立て、探り続けるプロセスの中に無限の可能性を見出すこと。短歌の上の句(五七五)と下の句(七七)とを二人が応答して詠む日本古来の「連歌」のように、ISSEY MIYAKE とTeruhiro Yanagihara Studioの間で続くオープンな対話の記録として展示いたします。
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会期: |
11月15日(土)ー 11月30日(日) |
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会場: |
ISSEY MIYAKE SHINJUKU 東京都新宿区新宿3-14-1 本館 2F |